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その他大勢ではなく、「他にはないあなたの魅力」に人は振り向く。

 老若男女を問わず、世界の人が視聴するYouTube動画。見るだけではなく誰もが手軽に投稿できることもあり、一体どれだけのコンテンツがアップされているのか、サーバーやクラウドの容量も気になるところですが…。入り口のハードルが低いということは、「よっぽどのこと」がない限り、それによって返ってくるリターンも低いと言わざるを得ません。世界の人口は伸びているため、海外に目を向けた投稿なら対象の母数は増えそうですが、日本に目を移すと人口は減少をたどり、視聴対象者も減ってしまうことが予想されます。また、一人ひとりが与えられている時間には限りもあり、YouTubeコンテンツでビジネス展開を考えるとまさしく血の海・レッドオーシャン。投稿した動画を見てもらうには、それなりの対策が必要になってくるのです。

 B to Cビジネスで、すでに市場で認知された商品やサービスを抱える企業さまの場合はどうでしょう。すでに関係が構築された消費者は、何かこちらが発信をすれば受け取ってもらえる!と思っていませんか。熱烈なファンでもない限り、自分のことを気に掛けてもらえているという考えは、ただただ思い込みでしかありません。人は忙しい毎日の中で、常に新しい情報・自分に有益な情報を求めています。よっぽどその人の感度に引っかかるコトをしないと、振り向いてもらうことはできないのです。

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テーマも決めず垂れ流していては逆効果。

 なので、継続したアプローチが必要になってきます。人は、接触回数が増えると相手に好意を持ちはじめます。「ザイアンスの法則:単純接触効果」といい、SNSやメール、DMを送ることはもちろん、直接会いに行くなどを繰り返して接触することで、印象が高まり親近感を覚えるのです。2回や3回アプローチしたけど反応がなかったとあきらめている場合ではないのです。その段階では、接触はしていても相手の心の奥底にまでまだ到達していない状態なのです。さらに、「人は情報に3回接することで商品を認知し、7回接すると商品を手に取る」という「セブンヒッツの法則」というものもあります。そんな、人の心理状況も踏まえると、YouTube動画の配信にも「光」が見えてくるのではないでしょうか。ちなみに、我が社「Shaft」の社名には、「a shaft of light」なる想いが込められています。自分たちがコミュニケーションに関わることによって、「一筋の光」をもたらすという使命でもあります。

 で、だったら投稿回数を増やせばいいんだね!と先走ってはいけません。回数もさることながら、重要になってくるのはその内容。しっかりと伝えたい「こだわり」や「想い」「特長」を3分〜4分程度の動画にまとめてつくります。この長さで収まり切らない場合は、長くなってしまうと視聴者が飽きてしまい離脱してしまうので、1本づつテーマを決めてシリーズ化して本数を増やしましょう。以前にもお話しましたSTP分析の「S:セグメント(絞り込み)」です。野球ネタで例えるなら、「ピッチャー編/内野手編/外野手編/打撃編/走塁編…」といった具合です。しかし、先にも申し上げた通り、多くの人が日々忙しく「タイパ(タイムパフォーマンス)」重視で動いています。そこで、効果を発揮するのがそれらの「予告編」。興味がそそられそうな部分を抜き出してダイジェストにした「ショート動画」なのです。このPR手法は古くから用いられており、新聞に掲載された週刊誌の見出し広告などイメージしやすいのではないでしょうか。

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今後のビジネスに生かすために。明るい将来を築くために。

 でもこれだけでは終わりません。人間の記憶はあてにならないもので、昨晩のご飯も、昨日あったばかりの相手の服装すら記憶に残ってないものです。だから、「記憶」に残るよう新聞広告の掲載だけではなく、電車内の中吊り広告にも出稿し、書店の店頭に新刊発売の告知ポスターも貼るなど、「セブンヒッツの法則」の応用が必要になってきます。動画もつくりっ放しでは、視聴数も限られたものになってしまいます。事前に「有益でリアルタイムな情報を発信する」ためにも、LINEアカウントやメルマガなどを開設して、そちらでも告知することによるマルチメディア展開も効果を上げる手を打ちましょう。

 これらを踏まえると、中小企業の情報発信においてもできる策は、「手軽に視聴できるショート動画を定期的に根気強く」配信すること。モバイルユーザーにアクセスやすく、制作コストが抑えられることも継続できる大きな要因です。そしてショート動画を制作する際に必要となってくるのが、「短時間で製品やサービスの価値を伝え、視聴者の興味を引くこと」。ターゲットとなる視聴者層の興味やニーズを理解した上で、わかりやすく簡潔で適格なメッセージを伝えることが重要になってきます。カラフルで鮮やかなビジュアルや美しいデザイン、洗練された演出は視覚的な魅力を高め、視聴者に強烈な印象を与えるのです。
さらに、15秒や30秒といった短時間の制約がある中で、クリエイティブ力を形にすることで、個性・特徴を際立たせることができブランド形成につなげることができます。また、視聴者の反応をデータとして入手できることもあり、小回りを効かせた軽快なフットワークでPDCAを実践できることも大きなメリットです。