今日も朝から仕事がない！という「0」からのスタート。
創業して20数年、名古屋を拠点にデザイン・広告制作に携わってきました。起業前、会社に勤務していた時代から、引き継いで担当できる案件があるわけでもなく、約束された仕事もない不安な状態でのスタート。名古屋という土地に勤務するようになってまだ4年しか経っておらず、これといった人脈もない状況でのことでした。それまでの11年の実績を携えフットワーク軽く、自転車を飛ばして東奔西走、残暑が残る9月から一人での営業活動は懐かしい思い出です。何冊もの作品集を鞄に詰め込み、汗だくになりながら１ヶ月が過ぎ、２ヶ月が過ぎ、定期的に届く経費の請求書を手に、あっという間に流れる月日の経過を感じていました。そしてようやく、印刷会社さま、広告代理店さまからポツリとポツリと電話が入るように。コンサートのリーフレットやディーラーのチラシ・DMのデザイン、カー用品のパッケージデザイン、門徒向け新聞のレイアウトをはじめ、2000年の創業直後に開催された、インターネット博覧会に出展する地元企業が広告主のポスターやノベルティ、雑誌広告などたくさんのご依頼をいただくまでになりました。
お陰さまで、その後は新たな案件で仕事が回転するようになり、自分一人で対応できるデザインだけにとどまらず、イラストレーターやコピーライター、カメラマン、スタイリスト、フードコーディネイター、翻訳の方など、たくさんの専門家、新たな部下と一緒になりながら取り組んできました。愛知県で開催されたITS世界会議では、出展する自治体のポスター、パネル、のぼり、リーフレット等、英語版とともに作成。2005年の愛知万博に向けた取り組みでは、エコ素材の提案とともに特殊なパールインクを使用した壁掛けカレンダーと卓上カレンダーをデザイン。出展する団体の別案件では、パビリオンを告知するポスターや新聞・雑誌広告、会場に設置のリーフレットを多国語バージョンで展開するなど、グローバルな仕事にも携わるようになりました。
アイデア出しから企画提案・デザインまで、キャリアを拡大。
大きなイベント関連の仕事が落ち着くと、家電メーカーのPOP案件に巡り合うことに。大型量販店に設置する大きなトップボードや、デザインの形状に合わせて型抜きした変形POP、リーフレットはもちろん、高級感を演出するために、箔押しを施したDM、特別イベント開催時のゲームの提案にそのブースデザイン・・・と活動するフィールドが拡大。ビジュアルに関する部分を請け負うだけではなく、アイデアや企画・プランニングなどの提案を望まれる仕事も増えるようになりました。
月に2回折り込まれるスポーツクラブのチラシの仕事では、毎回支配人と一緒に掲載内容を打ち合わせ、ニーズを引き出してデザインを作成。複数年間使用するイメージ写真の撮影では、スポーツクラブのスタッフをタレント化しようと、プール、ジム、スタジオ…と、一日缶詰状態で対応した経験もございます。また、自動車メーカーの福祉車両車のカタログ制作では、撮影ロケーションの提案から撮影ディレクション・デザインまで担当。デザインする車種ごとにロケハンをしたり、撮影をスポットを探したり、撮影前のビジュアルづくりの大変さを経験しました。さらに、自動車部品サプライヤーの会社案内、拠点紹介、CSRの仕事では、海外にも出張。動画チームと一緒に、文化の異なる4カ国で臨機応変に取材・撮影を進めるとともに、膨大な撮影データから理想の写真を選び出し、誌面に落とし込んでいきました。世界各国から選抜された社員が日本に集まり技術を競い合うコンテストでは、緊張感のある会場で開催時間内にイメージする写真が撮れるようカメラマンと移動の連続。デスクワークに思われがちなクリエイティブな仕事は、体力勝負な仕事でもあります。
マーケティング視点でのクリエイティブ。
10年以上担当をさせていただいているPR誌があります。毎月発行される冊子で、東海地方を中心に、地元ならではの魅力を取材し、紙面・YouTube動画・SNSに関しては毎週発信。ライター、カメラマンとともに取材した先は1,200箇所を超え、年間10,000通以上も寄せられる読者からのアンケートに目も通してきました。広告主やクリエイターの独りよがりとならないよう、広告主が対象とする生活者・消費者に目を向け・耳を傾け、目的の達成に向けた効果的な広告・販売促進展開を心掛けて取り組んでいます。また、ビジネスシーンで重視されるマーケティング思考も取り入れ、「かっこいい、かわいい、映える」といったビジュアルだけにとらわれない、見る人に行動を促すようなコミュニケーションデザインにも力を入れています。
様々な案件、自治体・企業を含め大手企業さまの仕事に長年携わってきたキャリアを、直接お客さまにご提供する機会ができればと取り組みをはじめました。規模の大小を問わず、新たな一手を投じようと望まれるお客さま、攻めるための新たなクリエイティブパートナーとして、ぜひお声かけください。
