Copyright © 有限会社シャフト All Rights Reserved.
Copyright © 有限会社シャフト All Rights Reserved.

リアルとバーチャルの良いとこ取りを。

 デジタルやペーパーレスが囁かれるようになった現代ですが、デジタルとアナログ、それぞれの特性をビジネスに上手く活用している会社さまはたくさんございます。時代の流れに乗って旬な話題はSNSで発信し、商品や関わる人・ロケーションなど他とは違うこだわりを物語にしてYouTube動画で配信。さまざまなニーズに対応するには、デジタルだけに限定してしまいますと、貯蓄額の多い上の世代や機器がない環境でもじっくり視聴したいという方のニーズを取りこぼしてしまうため、紙面ツールの提供を辞めてしまうことは得策とは言えません。ファンを増やそうと取り組んでみえる感度の高い担当者は、アナログツールの必要性・底力を熟知してみえます。文房具女子が人気を博している様子をみても、人は手にすることができるモノに関心が高まることがわかるかと思います。

 数年前に読んだ当時話題の本に「スマホ脳」がありますが、パソコンの画面や液晶画面、スマホが脳に及ぼす弊害が、世界のさまざまな実験結果からも実証されていると同時に、実際に手に触れることができる紙媒体が脳に好影響を与えるとのことも認知されているとありました。思い出してみてください。昔のダイヤル電話の時代はたくさんの友だちの自宅の電話番号を覚えていたのに、今では家族のスマートフォンの番号すら思い出せないのではありませんか?昔は、アトラスの道路地図を片手にドライブをし、その後いろんな道がインプットされていったのに、便利なカーナビが登場したことによって、多くの道を忘れているのではないですか?これらと同じようなことが、広告や販売促進・ブランディングにおいても発信するメディアによって当てはまるのです。

Copyright © 有限会社シャフト All Rights Reserved.

流れの速い時代において、会社の指針を月刊社内報で共有。 

 以前、百貨店さまの社内報のデザインを担当していたことがあります。デジタル端末が全スタッフに与えられているわけではありませんので、アナログとして冊子での月間配布を行われていました。スタッフが一堂に集って顔をつき合わせ、トップからの方針や情報の共有ができればいいのですが、売場によって繁忙期が異なったり、出張しているバイヤー・外商スタッフが多かったりなどの理由からそのようにはいきません。そこで、有効なコミュニケーションツールとなるのが社内報なのです。上層部からの通達や月間の目標はもちろん、新しい売場の紹介やピックアップされたスタッフ紹介、お客様から寄せられたクレームや喜びの声など、職場情報のバージョンアップにも役立ちます。自分には関わりのない部署で、こんな取り組みを進めているのかなど自社の最新情報に触れたり、季節の流行色など旬なトレンド知識のインプットにも役に立つのです。さらに、他の売場の担当者を知ることにより、スタッフ同士の親近感も醸成さます。

 社内報は、組織内のコミュニケーションを促進し、効果的な情報伝達をサポートするために必要なツールです。社内の透明性・風通しを高め、従業員が組織の目標、戦略、成果、変革に関する情報を正確に知ることは、連携が取れた強固な組織を作りにつながります。従業員がモチベーションを上げるきっかけとなったり、他部署の取り組みに対しても協力的になったり…と目に見えない多くのメリットが隠れているのです。

Copyright © 有限会社シャフト All Rights Reserved.

手に取ることのできる冊子だから、家族も気軽に紙面で職場見学。

 少し前になりますが、新聞に「社内報を再評価」として、いくつかの企業で発行されている冊子が紹介されていました。記事によると、労働市場の流動化に伴い、従業員に自社への愛着・帰属心につながる情報を発信する観点から、各企業で社内報を再評価する動きが広がっているという内容。人材流出を食い止め、多様化する価値感を束ねるため、企業が従業員へのエンゲージメント(関与)を強化している、とのコメントもありました。その時代に当然と考えられていた物の見方や考え方が劇的に変化する「パラダイムシフト」が起きたことを、みなさんも体感されたことでしょう。新型コロナウイルスにより、生活が大きく変化したのです。職場においては、在宅勤務が普及し打ち合せや商談もオンライン化が定着。職場でのコミュニケーションが減少しています。経費を削減する!と社内報の電子化が加速した時期もあったそうですが、最近は「従業員が手に取る到達率」の高さを踏まえ、「紙媒体」を復活させる企業が増えているとのこと。さらにESと呼ばれる従業員満足度を高めようと取り組んでいる企業は、マルチ対応として通勤中などにスマートフォンで閲覧できる社内報アプリの導入も進んでいると言います。

 弊社におきましても、現在請け負っているサプライヤーさまの社内報では、業務に関することはもちろん新入社員の紹介や球技チームの活動報告、スタッフの趣味に至るまでフレンドリーな情報を発信しています。従業員が自宅に持ち帰って家族の方も目を通すことができ、お父さん・お母さん、息子・娘が働く職場のことが分かって安心されるとの嬉しい超えも聞こえてくるそうです。